「最近、歩幅が狭くなったかも?」と思ったら

年齢を重ねると、「昔より歩幅が狭くなった気がする」と感じる方もいるかもしれません。

でも、歩幅が狭くなるのは、単純に「股関節が硬くなったから」だけではありません。

歩くという動作は、股関節・足首・足裏・お尻・体幹など、いろいろな場所が連動して行っています。

今回は、歩幅が狭くなる主な理由を解剖学から見ていきましょう。

① 股関節の伸展が出にくい

歩行では、片脚が後ろにくる「後ろ脚」のときに、股関節が伸びます。

このとき、大殿筋などが働き、身体を前へ送り出します。

ところが、腸腰筋などが硬くなっていたり、股関節周囲の可動性が低下していると、脚を後ろに残しにくくなります。

すると、次の一歩を前に大きく出すことが難しくなります。

「歩幅が狭い=前に脚が出ない」だけではなく、「後ろに脚を伸ばせない」ことも関係しているんですね。

② 足首の背屈が苦手

歩いているとき、身体を前に移動させるためには、足首がしっかり曲がることも必要です。特に背屈(つま先をふくらかぎの方向へ向けること)の動きが大切で、これができないと身体を前に運びにくくなります。

その結果、無意識に歩幅を小さくして、安定しやすい歩き方になることがあります。

「歩幅なのに足首?」と思うかもしれませんが、ここも大切なポイントです。

③ お尻の筋肉がサボり中

歩くとき、後ろ脚で地面を押すことで身体を前へ進めています。

この「推進力」に関わるのがお尻の筋肉です。

お尻がうまく働かないと、後ろ脚で地面を押す力が弱くなり、股関節を伸ばす力も出しにくくなります。

すると、前に進むための一歩が小さくなりやすくなります。お尻の筋肉がしっかり鍛えられるようなスポーツをしていた方は、年齢を重ねてもサクサク大股で歩いている印象です!

④ 骨盤・体幹が安定しない

歩くというのは、実は「片脚で身体を支える」動作の連続です。

片脚になったときに骨盤や体幹がぐらつくと、身体は無意識に「転ばない・安定する」ことを優先します。

そのため、歩幅を小さくして安定を取りやすくすることがあります。

大きく歩くためにも、実は「安定していること」が大切なんです。

骨盤の安定はお尻の横にある「中殿筋」のお仕事です♪

⑤ 足の指・足裏が使えていない

歩行の最後には、足の指や足裏を使って地面を蹴り出します。

足の指がうまく使えなかったり、足裏アーチが潰れていたらい、足裏で地面を感じにくくなっていると、最後の蹴り出しが弱くなります。

すると、前に進む力が小さくなり、結果的に歩幅も狭くなりやすくなります。

「歩幅が狭い=股関節が硬い」だけじゃない

こうして見てみると、歩幅ひとつをとっても、

股関節
↓
足首
↓
お尻
↓
骨盤・体幹
↓
足裏・足指

と、身体のいろいろな部分が関係していることがわかります。

だからこそ、「歩幅が狭くなったから股関節を柔らかくしよう!」と、ひとつの場所だけを見るのではなく、

自分はどこが動きにくいんだろう?

と身体全体を見てあげることが大切です。

ぜひ、今日歩くとき、少しだけ意識してみてください。

「私は後ろ脚をちゃんと使えているかな?」

「足首はスムーズに動いているかな?」

「足の裏で地面を感じられているかな?」

いつもの歩き方も、ちょっと意識して観察してみるだけで、自分の身体への気づきが増えていきます。

知っているだけで終わらせず、自分の身体で確かめてみる。

これも、タフ活で大切にしている「自分のカラダを知る」ということのひとつです♪さ、一緒に整えていきましょう!


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